手・手首の疾患一覧
ガングリオン
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セルフチェック
- 手の甲の手首の辺りに小さなしこりがある
- しこり自体に痛みはない
- しこりを押すと弾力性を感じる
- 手や指に痺れを感じる
- 手首を動かすとしこりの辺りが少し痛い
- 手がむくんでいる
- 指を毎日良く使っている
- 以前ガングリオンと診断されたことがある
- 女性である
- 30歳未満である
ガングリオンとは
関節の周辺や腱鞘のある場所に小さな腫瘤が出来る病気です。関節や周辺の腱鞘をスムーズに動かすための潤滑油である滑液が関節包などに入り込み、滑液のムチンによりゼリー状になり、しこりとなるという説が有力となっております。そのしこりが神経を圧迫するために痛みやしびれを引き起こすと考えられております。特に、20~50歳の方に多くみられ、女性の発症率は男性の3倍と、女性によくみられる病気です。
原因
現在原因は明らかにはなっておりませんが、関節の腱鞘等への度重なる刺激により外傷が発生して、それにより滑液が関節包に流れ込むということが原因と考えられています。
治療方法
ガングリオンと診断された場合には、特に症状が重くなければ治療の必要はありません。自然治癒で治ることが多い病気です。しこりが大きくなりすぎた場合や、はやめに取り除きたいという場合には注射で吸引することが出来ます。痛みやしびれがある場合や運動麻痺が起きている場合には、その後の悪化を防ぐためにも注射器で抜くか、手術によって切除するという方法もあります。
基本的には注射で抜くことができますが、再発の頻度は高く、手術したのうが良い場合もあります。しかし手術でも再発の可能性はあります。ガングリオンは良性疾患ですが、再発することもありますので、再発された場合にはただちに当院まで足を運んでください。
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